新型Fairphone 6、価格を抑えつつ大幅進化へ──小型・高速化・最新仕様で再登場か

モジュール式で修理しやすく、環境にも配慮したスマートフォンとして知られる「Fairphone」シリーズに、待望の新モデルが登場します。今月初めに一部スペックと外観画像が流出したFairphone 6ですが、今回新たに海外小売店のリーク情報により、ほぼ全仕様が明らかとなりました。

価格は前モデルよりも抑えられつつ、性能は大きく向上しているとのことで、コンパクトでサステナブルなスマホを探していたユーザーにとっては見逃せない一台となりそうです。


より小さく、より洗練されたデザインに進化

Fairphone 6は、前モデルのFairphone 5と比べてサイズがややコンパクトになりつつも、全体的に洗練された外観へと刷新されます。ディスプレイサイズは6.31インチとやや小型化され、ベゼルも大幅にスリム化。さらに、最新のLTPO技術を採用したP-OLEDディスプレイにより、1〜120Hzの可変リフレッシュレートに対応し、滑らかな表示と省電力性能を両立しています。

画面解像度は2,484×1,116ピクセル(432ppi)で、保護ガラスには最新のGorilla Glass 7iが使われる予定です。


Snapdragon 7s Gen 3で処理性能も飛躍的に向上

SoCには、これまでのIoT向けチップに代わって、2023年末に登場したSnapdragon 7s Gen 3を採用。これにより、5G通信、Bluetooth 5.4、Wi-Fi 6Eといった現代的な通信規格に対応するだけでなく、最大2.5GHzのオクタコアCPU構成により、全体的なパフォーマンスも大幅に強化される見込みです。

メモリは8GB、ストレージは256GBで、microSDXCカードによる拡張も可能です。バッテリー容量は前モデルの4,200mAhからわずかに増加し、4,415mAhに。最大33WのUSB PD充電に対応します。


カメラは進化と削減の両面あり

背面のメインカメラは5000万画素で、F1.56の明るいレンズにアップグレードされており、夜間撮影や暗所での性能向上が期待できます。一方で、超広角カメラは5000万画素から1300万画素にスペックダウンしており、ここは賛否が分かれそうです。

フロントカメラも5000万画素から3200万画素に変更され、F2.0の絞り値となっています。実際の使用感や画質については、今後のレビューで評価が分かれる部分となるでしょう。


価格は約550ユーロに引き下げ、6月25日発売か

Fairphone 6の発売日は2025年6月25日が予定されており、**価格は約550ユーロ(約9万円前後)と、Fairphone 5の699ユーロから大きく値下げされる見通しです。カラーバリエーションはHorizon Black(ブラック)、Cloud White(ホワイト)、Forrest Green(グリーン)**の3色が展開される予定で、アクセサリー類も同時発売が計画されています。


Fairphone 6は、「修理しやすさ」「倫理的な製造」「長期的な製品寿命」というブランドの理念を引き継ぎつつ、性能・デザイン・価格すべてにおいて現代のニーズに応えるよう進化しています。これまで価格やスペック面で購入を見送っていたユーザーにとっても、今作は十分検討に値する1台となりそうです。環境と使い勝手を両立したスマートフォンを求める方は、ぜひ注目してみてください。

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