
長年噂されてきた「折りたたみiPhone」が、いよいよ実現に近づいているようです。台湾メディアDigiTimesが報じたところによると、Appleはすでにこの折りたたみ型iPhoneのプロトタイプ(試作機)のテストフェーズに入っており、2025年6月には内部評価が始まっているとのことです。
年内に試作テスト完了、来年は開発最終段階へ
このプロトタイプテストは、年内にも完了する見込みとされており、その後は「EVT(エンジニアリング検証テスト)」と呼ばれる次のステージへ移行する予定です。開発が順調に進めば、2026年9月に登場予定の「iPhone 18」シリーズと同時に正式発表される可能性が高まっています。
折りたたみiPadは一時開発停止
なお同レポートによると、Appleが並行して進めていた「折りたたみiPad」プロジェクトは、製造面の課題と市場ニーズの低さを理由に、一時的に開発が中断された模様です。
薄型・高耐久のプレミアム設計
折りたたみiPhoneの仕様に関しては、Samsung製の7.8インチ有機ELディスプレイを採用し、インカメラはディスプレイ内蔵型となる見込みです。Face IDは非搭載で、側面にTouch IDを備えるという情報もあります。
また、ヒンジには液体金属を用い、筐体にはチタン合金を採用。折りたたんだ状態でも厚さ9〜9.5mmと非常にスリムな設計になると噂されており、ディスプレイの折り目(クリーズ)もほとんど目立たないレベルに仕上がるとされています。
想定価格は約30万円超、ハイエンド中のハイエンドに
注目される価格については、米国で2,100〜2,300ドル(約33万〜36万円)程度になると予測されています。Appleらしいプレミアム志向が随所に表れており、同社初のフォルダブル製品として強い個性を打ち出すものとなりそうです。
折りたたみスマートフォン市場では、すでにSamsungやHuawei、OPPOなどが先行していますが、Appleがどのような完成度と体験価値をもたらすのか、今から注目が集まります。正式発表までまだ時間はあるものの、2026年秋の登場がますます現実味を帯びてきました。