
「3つ折り」スマホの主導権争いが激化
スマートフォン市場において、折りたたみ型端末は次の進化のステージへと向かっています。その中心にあるのが、従来の「2つ折り」からさらに一歩進んだ「3つ折り(トライフォルド)」のデバイスです。しかし、その最新トレンドで先頭を走るのは、必ずしもサムスンとは限らないようです。
リーカーのIce Universe氏が共有した最新情報によれば、サムスン初の3つ折りスマートフォン「Galaxy Z TriFold」(仮称)の発売時期は2025年10月になる見込みです。この情報は韓国で出願された商標登録や、過去のリーク内容とも一致しています。
サムスン初の「マルチフォルド」機、10月登場の可能性
実はサムスンはすでに、2024年10月に「Galaxy Z Fold SE」という限定モデルを中国および韓国市場で展開していました。軽量・薄型設計を特徴とした同機種は、グローバル展開こそなかったものの、その後の「Galaxy Z Fold 7」に反映された数々の技術的改良の“実験台”とも言われています。
そうした経緯を踏まえると、今年の「Galaxy Z TriFold」も同様に地域限定での販売となる可能性が高いと見られています。そうなると、10月という時期は、ちょうどそのような“様子見”的なローンチに適したタイミングとも言えそうです。
ただし、ライバルHuaweiが先手を打つ可能性も
ただし、唯一の競合と言えるHuaweiがその先を行くかもしれません。同社は昨年、3つ折りスマホ「Mate X」を中国市場限定で投入し、大きな話題を集めました。そしてIce Universe氏によると、その後継モデルが今年9月に登場するとのこと。事実ならば、サムスンよりも1か月早く3つ折り市場に再び一石を投じることになります。
HuaweiのMate Xは、ディスプレイ全体を外側に開く「地図のようなレイアウト」を採用しており、ユニークさではサムスンの「G字型構造」に勝る部分もあります。ただし、耐久性や操作性に関しては、サムスンの設計の方が現実的かつ実用的という評価も根強くあります。
技術力だけでは語れない“タイミング”の勝負
Galaxy Z TriFoldの登場が遅れることによって、たとえ完成度の高い製品であっても、世間の注目は先に登場するHuaweiの次世代機に向かうかもしれません。これまで折りたたみスマホの分野でリーダーとして存在感を放ってきたサムスンにとって、これは決して軽くない“先行された痛み”となるでしょう。
とはいえ、製品の完成度と使い勝手を最優先する姿勢は、長期的には信頼につながるものでもあります。10月のGalaxy Z TriFoldがどれだけの完成度で登場するのか、そしてその構造がどれほどの実用性を持つのか、今後の展開に注目です。
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