Apple初の折りたたみiPhone、最新プロトタイプにパンチホールカメラ搭載か——内側は画面下カメラを採用の可能性も

Appleの折りたたみ型iPhoneに関する噂が再び話題を集めています。今回、中国の信頼性ある情報筋から、外側ディスプレイにパンチホール式のフロントカメラを採用し、内側の大画面には画面下カメラ(アンダーディスプレイカメラ)が搭載されるという興味深い情報が明かされました。

改良型プロトタイプ、サイズはややコンパクトに

今回の情報は、サプライチェーンに精通した中国のリーカー「Digital Chat Station」がWeiboに投稿したもの。それによると、Appleの新しいプロトタイプはこれまでの試作機よりやや小型化されているものの、解像度やアスペクト比は変更されていないとのことです。

内側のディスプレイは7.8インチで折り目が目立たない設計になるとされており、外側には5.5インチのサブディスプレイが搭載される可能性があります。パンチホールカメラはこのサブディスプレイ側に埋め込まれ、開いた状態でも閉じた状態でも使える設計が検討されているようです。

画面下カメラで全画面体験を追求?

内側の大画面ディスプレイには画面下インカメラが配置されるという情報も。これにより、コンテンツ表示中にカメラの切り欠きが邪魔をすることなく、フルスクリーンの没入感を実現できる可能性があります。ただし、画面下カメラはまだ技術的な課題が多く、画質の劣化をどこまで抑えられるかが焦点となりそうです。

Pixel Foldに着想?似たようなデザインの可能性も

Appleがこのデザインを選んだ背景には、Googleの「Pixel 9 Pro Fold」など、競合他社の折りたたみスマートフォンからの影響もあるかもしれません。実際、初期の噂段階からAppleがPixel Foldのようなブック型デザインを採用すると言われており、外観上の近似性は否定できません。

Touch IDは電源ボタンに統合か

著名アナリストのミンチー・クオ氏は、今回の折りたたみiPhoneがデュアルレンズのリアカメラと、折りたたみ状態・展開状態の両方で使用できる前面カメラを搭載するとの見方を示しています。また、限られた内部スペースを有効活用するため、Touch IDが側面の電源ボタンに統合される可能性にも言及しており、これはiPad Airの方式と同様です。

最終仕様の確定は目前?すでに試作フェーズに突入か

仕様に関してはまだ流動的な要素もありますが、クオ氏によれば2025年第2四半期(4〜6月)中にハードウェア仕様が確定する見通しとのこと。一方、別のアナリストであるジェフ・プー氏は、FoxconnでのNPI(新製品導入)フェーズにすでに入っていると報告しており、主要スペックはほぼ固まりつつあると考えられます。

Appleが折りたたみ市場に本格参入へ

これまで慎重な姿勢を見せていたAppleが、いよいよ本格的に折りたたみスマートフォン市場への参入を進めているのは間違いありません。SamsungやHuaweiが先行する中、Appleがどのような完成度とユーザー体験を提供できるのか、今後の続報に大きな注目が集まりそうです。

なお、今回の情報はプロトタイプに関するものであり、今後の開発段階で仕様変更が行われる可能性もある点には留意しておく必要があります。発売時期や正式名称についての情報もまだ明らかになっていませんが、Apple初のフォルダブルiPhoneがどのような形で登場するのか、今後の動きから目が離せません。

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