Pixel 6aに強制アップデート バッテリー過熱対策で7月8日から配信開始

Googleは、Pixel 6aに対してバッテリー関連の問題を防止するための強制的なソフトウェアアップデートを7月8日から段階的に配信開始すると発表しました。対象となる一部端末においては、過熱や劣化によるリスクを軽減するための対策が講じられる形となります。

Pixel 4aに続く「バッテリーパフォーマンスプログラム」

今年初め、GoogleはPixel 4a向けにバッテリーの過熱を抑制するアップデートを配信しました。Androidの新バージョンではなく、バッテリーの発火や著しい劣化を防ぐ目的で設計されたソフトウェア修正が含まれていたのが特徴です。

そして今回、Pixel 6aでも同様の措置が取られることがAndroid 16のコード内から判明し、Googleもこれを正式に認めました。すでに「Battery Performance Program」と題した専用のサポートページも開設されており、具体的な対応内容が明らかになっています。

アップデートは自動・強制配信、回避は不可

今回のアップデートは「自動かつ強制的」に適用されるもので、ユーザーによる回避や延期はできません。また、Pixel 6aの公式ファクトリーイメージもすでにGoogleによって公開停止されており、旧バージョンへのロールバックやカスタムROM導入による回避も困難となっています。

これは、過去のPixel 4aで報告されたような充電中の異常発熱や、それによるバッテリー寿命の低下、さらには発火リスクなどを事前に防止するための措置と考えられます。

影響を受ける端末は一部に限定

なお、今回のアップデートはPixel 6aユーザー全員に配信されますが、実際にバッテリー制御機能の調整が適用されるのは「Impacted Devices(影響を受ける端末)」とされる一部の個体に限られるとのことです。

Googleはその該当基準を明確にしていませんが、製造ロットやバッテリーユニットの種類、充電制御回路の仕様などに違いがある可能性があります。影響のない個体については、アップデート後も使用感に変化はなく、従来通り利用できるとしています。

安全性確保を優先するGoogleの方針

今回の対応はユーザー体験よりも安全性を優先したGoogleの明確な姿勢を示しています。過去のPixelシリーズでも、バッテリーに関する問題が繰り返し報告されており、同社は今後もソフトウェアによる未然防止策を積極的に講じていく構えです。

Pixel 6aユーザーは、7月8日以降に配信されるアップデートを通じて、端末の挙動に違和感がないか注意して使用を続けることが推奨されます。バッテリーの発熱や充電の異常が見られた場合は、速やかにGoogleサポートへ相談するのが安全です。

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