Galaxy Tab S11 Ultraがベンチマークに登場、Dimensity 9400+搭載で性能に注目集まる

Samsungの次期フラッグシップタブレット「Galaxy Tab S11 Ultra」が、ベンチマークサイト「Geekbench」に登場しました。今回の情報から、搭載されるSoC(システム・オン・チップ)やメモリ構成、パフォーマンスの一端が明らかになっています。


MediaTek製ハイエンドSoC「Dimensity 9400+」を搭載

ベンチマークに現れたGalaxy Tab S11 Ultraのモデル番号は「SM-X736B」。注目すべきは、MediaTekの最新フラッグシップチップ「Dimensity 9400+」を採用している点です。このチップは前世代のGalaxy Tab S10 Ultraに搭載されていたDimensity 9300+の後継にあたります。

Dimensity 9400+は、最先端の3nmプロセスで製造される8コア構成の5G対応SoCで、以下のようなアーキテクチャを採用しています。

  • プライムコア(Cortex-X925):3.73GHz ×1
  • パフォーマンスコア:3.30GHz ×3
  • 高効率コア:2.40GHz ×4

また、12コアのArm Immortalis-G925 GPUや、MediaTek製のAI処理ユニット「NPU 890」も内蔵されています。


ベンチマークスコアはやや低め、プロトタイプの可能性も

Geekbenchで確認されたスコアは、シングルコアで「1420」、マルチコアで「5312」となっており、同じSoCを搭載する他のモバイルデバイスと比べると控えめな数値です(一般的にはシングル約2945、マルチ約9184)。このことから、今回のスコアは初期段階のプロトタイプによるものである可能性が高いと見られています。


Wi-Fi 7やデュアルBluetoothなどの先進機能にも対応か

Dimensity 9400+は通信機能も充実しており、Wi-Fi 7のトライバンド同時接続や、2つのBluetoothエンジンによるデュアルBluetooth通信など、最新の無線規格にも対応しています。Galaxy Tab S11 Ultraでもこれらの機能が利用できると予想されています。

また、AI処理を見据えて最低でも12GBのRAMを搭載し、Android 16をプリインストールして出荷される見込みです。


Samsungはタブレット製品の発表時期をほぼ毎年9月に統一していることから、Galaxy Tab S11 Ultraも2025年9月に正式発表される可能性が高いと見られています。今後の続報でデザインやディスプレイ仕様、価格帯などの詳細が明らかになることに期待したいところです。

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