Google Homeに不満が続出、公式が謝罪と「大規模改善」を約束 ─ 今秋に信頼性向上のアップデートへ

Googleのスマートホーム製品「Google Home」や「Nest」シリーズに対し、利用者から不具合の報告が相次いでいます。これを受けて、Googleのホーム&ネスト部門の最高プロダクト責任者(CPO)であるアニッシュ・カットゥカラン氏が、X(旧Twitter)上で公式に謝罪し、今秋に向けて大規模な改善を行うことを明言しました。


音声コマンド無視や突然のオフライン化に不満噴出

今回の問題は、Googleのスマートスピーカーやスマートディスプレイなどが、音声コマンドを認識しなかったり、理由もなくオフラインになったり、反応しなくなるといった不具合に関するものです。日常の家電操作にGoogle Assistantを活用しているユーザーにとって、こうした挙動はストレスの元であり、「使い物にならない」とまで言われることもありました。

2021年に第2世代Nest Hubが発売されて以降、Googleからは新たなスマートスピーカーが登場しておらず、一部のユーザーの間では「Googleはもうスマートホームに力を入れていないのでは?」との不安も広がっています。


Google幹部がXで異例の謝罪

こうした状況のなか、GoogleのカットゥカランCPOは現地時間7月24日、自身のXアカウントにて以下のようにコメントしました。

「みなさんからのGoogleアシスタントの信頼性に関するフィードバックを真摯に受け止めています。本当に申し訳ありません。皆さんの声はしっかり届いており、私たちは問題の解決に向けて本気で取り組んでいます。」

さらに、「長期的に信頼性と機能性を向上させるための大規模な改善を進めており、今秋には詳細を共有できる予定です」とも述べ、具体的な時期にも言及しました。


アレクサへの“乗り換え”を検討するユーザーも

Redditなどのコミュニティでは、すでに「Google Homeは見切りをつけてAmazon Alexaに移行した」という投稿も目立ち始めています。中には、Nest製品のサポートが曖昧になっていると感じているユーザーも多く、競合製品への流出が静かに進行しているようです。

また一部では、Googleが現在注力しているAI「Gemini」をスマートホーム領域に拡張するアップデートが準備されているのでは、という憶測も飛び交っています。ただし、現時点でそれが今秋のアップデートと関係しているかどうかは不明です。


Googleは2024年以降、Homeアプリの刷新など小規模な改善は続けてきましたが、今回のように責任者が名指しで謝罪し、明確な改善時期を示したのは異例です。それだけに、ユーザーの期待と不満の大きさがうかがえます。

信頼性が命とも言えるスマートホーム製品において、今回の問題がどう改善されるのか──今後のGoogleの対応に注目が集まります。

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