
モトローラは新型ミッドレンジスマートフォン「Moto G96」を正式発表しました。今回の新モデルは、先に登場したMoto G56やG86などのGシリーズ後継機に位置づけられ、昨年のEdge 50 Fusionをベースにした設計を取り入れつつ、よりパワフルな仕様へと進化しています。
Edge 50 Fusion譲りのカメラ&チップセット
Moto G96の心臓部には、Snapdragon 7s Gen 2を搭載。これはEdge 50 Fusionと同じチップセットで、日常使いからゲームまで幅広く対応できるパフォーマンスが期待されます。
カメラ構成もEdge 50 Fusionと似通っており、メインカメラには5000万画素のSony製LYT-700Cセンサー(1/1.56インチ)を採用。加えて、3200万画素のフロントカメラと800万画素の超広角カメラを備え、前後ともに最大4K/30fpsでの動画撮影が可能です。
大画面&高リフレッシュレートを実現
ディスプレイは6.67インチのpOLEDパネルで、フルHD+解像度に加えて144Hzのリフレッシュレートに対応。日常的な操作の滑らかさはもちろん、ゲーミングや動画視聴においても快適な体験が得られるでしょう。輝度は最大1,200ニト(HDR時は1,600ニト)と高く、屋外での視認性にも配慮されています。
電源面では5,500mAhの大容量バッテリーを搭載し、33Wの急速充電に対応。筐体の厚みはわずか7.9mm、重量も178gとスリムかつ軽量な設計となっています。
パントン監修の4色展開
カラーバリエーションはパントン監修による個性豊かな4色展開。Ashleigh Blue(アシュリー・ブルー)、Cattleya Orchid(カトレア・オーキッド)、Dresden Blue(ドレスデン・ブルー)、Greener Pastures(グリーナー・パスチャーズ)の中から選ぶことができます。
メモリは8GBで、ストレージは128GBまたは256GBから選択可能です。
アップデート保証はやや控えめ
注意点として、Moto G96に対するOSアップデートはAndroidバージョン1回分に限定されており、セキュリティパッチは3年間の提供にとどまります。長期利用を前提とするユーザーにとっては、やや物足りなさを感じる仕様かもしれません。
販売は7月9日からインド国内で開始予定で、価格については当日正式に発表される見込みです。なお、グローバル展開に関しては現時点では明らかにされていません。
Moto G96は、洗練されたデザインと堅実なスペックをバランスよく備えた1台となっており、コストパフォーマンス重視のユーザーにとって有力な選択肢となりそうです。今後の国際展開にも注目が集まります。