
サムスンの次期フォルダブルスマートフォン「Galaxy Z Fold 7」の公式レンダー画像が新たに公開されました。今回明らかになったのは、ブルーシャドウとジェットブラックという2色のカラーバリエーションですが、サムスンはこれ以外にも複数のカラーを用意しているとみられています。
驚異的な薄さ、折りたたみ時でも軽快な印象に
まず注目すべきはその薄さです。展開時の厚みは3.9mm〜4.5mmとされており、仮に3.9mmが事実であれば、これはフォルダブル端末としては前例のない薄さとなります。ただし、4.2mm厚の「OPPO Find N5」ですらUSB-Cポートを内蔵するのに苦労していた経緯があるため、3.9mmという数字にはやや懐疑的な見方もあります。
それでも、Z Fold 6と並べた時にヒンジ部分の設計が大きく異なっており、実際に手に取った際の軽量化にもつながっているようです。噂では重量が215gになるともされており、これは前モデルより約24g軽く、現時点で最も軽量なフォルダブルとされるFind N5よりもさらに14g軽い計算になります。
カバーディスプレイはついに“普通の比率”に?
サムスンは2019年に初代Galaxy Foldを発表して以降、外側のカバーディスプレイを世代ごとに徐々に拡大してきました。そして今回のZ Fold 7では、ついに“通常のスマホに近い”アスペクト比を採用する可能性が出てきました。画面サイズは6.3インチから6.5インチへと拡大される見込みです。
また、外側のディスプレイが大きくなれば、当然内側のメインディスプレイもより広くなります。Z Fold 7では内側の画面が8.2インチになるとされており、これは現在販売されているフォルダブルスマートフォンの中でも最大のサイズです。これにより、OPPO Find N5(8.12インチ)、Pixel 9 Pro Fold(8インチ)、HONOR Magic V3(7.92インチ)をすべて上回ることになります。
発表は7月9日? 価格には不安要素も
Galaxy Z Fold 7は、サムスンが毎年夏に開催している「Galaxy Unpacked」イベントで発表される予定です。今年は7月9日にニューヨークで開催されるという説が有力で、現時点で発表まであと3週間を切ったことになります。
なお、昨年のZ Fold 6では価格が引き上げられましたが、今年は価格据え置きになるとの見方が強まっています。ただし、世界的な経済情勢の不安定さや関税の影響を踏まえると、再び値上げがある可能性も否定はできません。
Galaxy Z Foldシリーズは、サムスンの折りたたみ端末における技術の結晶といえる存在です。より薄く、より軽く、より大きな画面を搭載して登場するZ Fold 7が、再び市場に新たなインパクトをもたらすか、期待が高まります。