
Googleの次期フラッグシップスマートフォン「Pixel 10」シリーズが、最新のQi2規格によるワイヤレス充電に対応することが明らかになりました。ただし、この機能をフルに活用するには、専用ケースの装着が必要となるようです。
専用アクセサリー「Pixelsnap」も登場予定
Android Authorityが報じた情報を裏付ける形で、GoogleはPixel 10向けに独自のQi2対応アクセサリーシリーズ「Pixelsnap」を展開する計画です。このラインアップには、MagSafe風のQi2充電器、スタンド付き充電器、リングスタンドなどが含まれており、Googleストアおよび一部の小売店で販売される見込みです。
また、「Made for Google」認証を受けたBelkin、Bellroy、Spigenといったサードパーティ製Qi2アクセサリーも販売される予定です。
Qi2スタンドは、現行のPixel Stand 2のデザインをベースにしており、スロットにQi2充電器を差し込んで使用する仕様となる見込みです。Pixel Stand 2はすでにGoogleストアから姿を消しており、2021年の発売から時間も経過しているため、今回の刷新は自然な流れといえるでしょう。
Pixel 10本体には磁石非搭載、ケースに内蔵
Pixel 10本体にはQi2のマグネットが内蔵されておらず、Google純正ケースにのみ対応マグネットが組み込まれる構造となっています。この仕様は他のAndroid端末でも広まりつつあり、Galaxy S25シリーズやOnePlus 13でも同様の対応が見られます。なお、OnePlusはQi2には正式対応していないものの、独自のMagSafe風機能を純正ケースで実現しています。
USB-Cのデュアルポート充電器も同時展開
ワイヤレス充電アクセサリーに加え、Googleは新たにUSB-Cのデュアルポート充電器も販売開始する予定です。現在Googleは、45W出力のシングルポートUSB-C充電器(29.99ドル)を販売中ですが、今回のデュアルポートモデルは、1ポートが45W対応、もう1ポートはPixel Watchなどの小型デバイス向けに低出力の構成になると見られています。
ただし、Pixel 10が45Wでの高速充電に対応するかは不明です。Pixel 9では、対応充電器が存在していたにもかかわらず、実際の充電速度はそれ以下に制限されていました。
Pixel 10シリーズおよび周辺アクセサリーは、8月20日に開催される「Made by Google」イベントにて正式発表される予定です。発売日は8月28日が予定されており、Qi2対応による利便性向上に期待が集まる一方で、ケースが必要という制限に対しては賛否が分かれそうです。