
OPPOが展開するRenoシリーズにおいて、最新モデルの「Reno14 5G」と、先代モデルにあたる「Reno13 A」が注目を集めています。それぞれの端末がどのような特徴を持ち、どのようなユーザーに向いているのか、スペックをもとに徹底比較します。
デザインとサイズ感の違い
Reno14 5Gは縦158mm×横75mm×厚さ7.4mmで重量約187gと、Reno13 A(縦162mm×横75mm×厚さ7.8mm、約192g)よりもコンパクトかつ軽量です。手に持ったときのフィット感や薄さを重視するなら、Reno14 5Gが有利です。
ディスプレイ性能はReno14 5Gが圧倒的
両機種ともにAMOLEDディスプレイを採用し、リフレッシュレート最大120Hzに対応していますが、Reno14 5Gは約6.6インチ、解像度2,760×1,256、最大輝度1200nitsと、より高精細で明るい表示が可能です。色彩表現も10億7000万色(10bit)対応と、映像を重視する方にはReno14 5Gが圧倒的に魅力的です。
パフォーマンス比較:実測ベンチマークで見る性能差
処理性能については、OPPO Reno14 5Gが圧倒的な差を見せています。Geekbench 6によるベンチマークスコアを見ると、Reno14 5Gのシングルコアスコアは平均1300前後、マルチコアは約4000前後という高い数値を記録しています。

一方、Reno13 Aはシングルコアが平均900弱、マルチコアは約2500前後と、ミドルレンジ機としては健闘しているものの、Reno14 5Gとは明確な性能差があります。

この違いは、搭載されているチップセットに起因します。Reno14 5GにはMediaTek Dimensity 8350(最大3.35GHz)が搭載され、最新のLPDDR5Xメモリ(12GB)とUFS 3.1ストレージを組み合わせています。一方のReno13 AはSnapdragon 6 Gen 1(最大2.2GHz)とLPDDR4X(8GB)を採用しており、重いゲームや高負荷のマルチタスクでは処理速度の差が如実に現れます。
日常的なSNSやブラウジング、動画視聴といった軽めの使い方であればReno13 Aでも快適ですが、より長く使いたい方や、カメラ・ゲーム・編集アプリなどをよく使うユーザーには、明らかにReno14 5Gが適しています。
カメラ性能も進化
Reno14 5Gは背面にトリプルカメラ構成(5000万画素広角+800万画素超広角+5000万画素望遠)、前面も5000万画素という豪華仕様。光学3.5倍ズームや18倍のデジタルズームにも対応しています。
一方、Reno13 Aは広角+超広角+マクロの構成で、前面は3200万画素。日常使いには十分ですが、写真や動画のクオリティを重視するならReno14 5Gが優れています。
バッテリー・充電性能
バッテリー容量は、Reno14 5Gが6000mAh(定格5840mAh)、Reno13 Aが5800mAh(定格5640mAh)と大容量で拮抗しています。急速充電はReno14 5Gが80W対応で、Reno13 Aの45Wを大きく上回ります。
ストレージと拡張性
ストレージは、Reno14 5Gが外部ストレージ非対応なのに対し、Reno13 AはmicroSDXC(最大1TB)に対応しており、写真や動画を多く保存するユーザーにとっては魅力的なポイントです。
通信機能とオーディオ
両機種とも5G対応、Wi-Fi 6対応ですが、BluetoothはReno14 5GがVer.5.4とより新しい規格に対応しています。また、イヤホン端子はどちらもType-Cですが、アナログイヤホン非対応である点には注意が必要です。
おサイフケータイ対応の違いに注意
Reno13 Aはおサイフケータイ(FeliCa)に対応しているのに対し、Reno14 5Gは非対応となっています。日常的にSuicaやiD、QUICPayを使っている方には、Reno13 Aの方が適しています。
Reno14 5Gはディスプレイや処理性能、カメラ機能など、多くの面でハイエンド寄りの仕様となっており、スマートフォンに高いパフォーマンスを求めるユーザーにおすすめです。一方で、Reno13 Aはおサイフケータイ対応やmicroSDスロットの存在など、日常使いに便利な要素を備えています。
ハイスペックを重視するか、使い勝手を重視するかで、選ぶべきモデルが分かれる1台です。