
Googleは、Pixelシリーズ向けに「2025年5月アップデート」の提供を開始しました。今回のアップデートでは、バグ修正やセキュリティ向上に加え、深刻なゼロデイ脆弱性への対応も行われています。
重要なセキュリティ修正を含む内容
Googleがサポートページで公開した情報によると、今回のアップデートでは、特定のアプリ使用時に発生していたマイク音質の劣化問題が修正されました。また、特定条件下における一部スマートウォッチとのBluetoothペアリング不具合や、クイック設定パネルにおける第二言語表示の問題も改善されています。
さらに、Pixelデバイスに存在していた28件の高リスク脆弱性が修正されており、その中には「CVE-2025-27363」と識別されたゼロデイ脆弱性も含まれます。この脆弱性についてGoogleは、限られたターゲットに対して実際に悪用されている可能性があると警告しています。
加えて、キャリア関連のアップデートが3件、高リスクと評価されたその他の脆弱性3件に対する修正も実施されました。
Pixel 6以降が対象、ブートローダーの強化も
今回のアップデートでは、Pixel 6シリーズおよびPixel 8シリーズに向けて、ブートローダーに関する更新も含まれています。これにより、デバイスが以前の脆弱なバージョンのブートローダーにロールバックされるリスクが防止される設計になっています。
対象機種と配信スケジュール
配信対象となるのは、以下のPixelシリーズです。
- Pixel 6 / 6 Pro / 6a
- Pixel 7 / 7 Pro / 7a
- Pixel 8 / 8 Pro / 8a
- Pixel 9 / 9 Pro / 9a
- Pixel Fold
- Pixel 9 Pro Fold
- Pixel Tablet
アップデートは段階的に展開されており、今後1週間以内に対象すべてのデバイスに配信される予定です。
安全性向上に向けた重要な一歩
Pixelユーザーにとって、今回の2025年5月アップデートは単なる不具合修正にとどまらず、端末の安全性を大きく向上させるものとなっています。とりわけゼロデイ脆弱性への対応は重要であり、対象端末をお使いの方は早めのアップデート適用が推奨されます。