
PCやタブレットで知られるAcerが、久々にスマートフォン市場に戻ってきました。新たに発表されたのは、「Super ZX」と「Super ZX Pro」の2モデル。どちらも低価格帯をターゲットにしたエントリーモデルで、まずはインド市場での販売がスタートしています。
約1万円のエントリーモデル、狙うはコスパ重視のユーザー
Acerが新たに投入した「Super ZX」は、為替換算でおよそ105ドル(約1万6千円前後)と非常にリーズナブルな価格設定が特徴です。既にいくつかの割引が適用されているようですが、同価格帯で5Gに対応したスマートフォンはまだ限られているため、価格重視のユーザーにとっては注目の選択肢となりそうです。

現時点では、インド以外の地域での発売については未定となっています。
上位モデル「Super ZX Pro」はAMOLED搭載
2機種の大きな違いは、ディスプレイとチップセットです。「Super ZX Pro」は、AMOLEDディスプレイを採用し、最大輝度は1,000ニト(HBMモード時)とされています。ただし、実際の視認性においてはやや控えめな明るさに留まる可能性もあります。一方、無印の「Super ZX」は液晶(LCD)を搭載。どちらのモデルも最大120Hzのリフレッシュレートに対応しています。
処理性能やストレージにも差
「Super ZX Pro」は、MediaTekのDimensity 7400チップを搭載。4nmプロセスで製造され、パフォーマンスコアとしてCortex-A78を4つ備えています。最大12GBのRAMと512GBのストレージを選べる点も特徴です。
対して、無印モデルの「Super ZX」はDimensity 6300(6nmプロセス)を採用し、パフォーマンスコアは2つのCortex-A76。最大8GBのRAMと256GBのストレージという構成です。
カメラや5G、デュアルSIMなど共通仕様も充実
スペックに差があるとはいえ、両モデルとも64MPのメインカメラ、5G対応、デュアルSIMスロットなど、基本機能はしっかり抑えています。日常使いに必要な機能は十分備えており、エントリーユーザーやサブ機を探している人には十分な性能を持っています。
Acerのスマートフォン復帰は、多くの人にとって意外なニュースだったかもしれません。しかし、価格重視の市場での存在感を再び示す一手となる可能性があります。今後、グローバル展開があるのかにも注目が集まります。