
スマートフォン選びでバッテリー性能は外せない要素のひとつ。Payless Powerが実施した最新のアンケート調査によると、多くのアメリカ人ユーザーがAndroidスマホの方がiPhoneよりもバッテリーが長持ちすると感じているようです。
1000人以上に調査、Androidが優勢
この調査は、全米のスマートフォンユーザー1010人を対象に実施されたもので、「どちらのOSがよりバッテリー持ちに優れているか」という質問に対し、多数派(59%)がAndroidを選ぶ結果となりました。

さらに、Androidユーザーの22%は、バッテリー持ちの改善を求めてiPhoneからAndroidに乗り換えたと回答。一方、iPhoneユーザーでAndroidから乗り換えた理由が「バッテリー持ち」だった人は15%にとどまりました。

iPhoneユーザーの3人に1人が「1年で劣化を実感」
興味深いことに、iPhoneユーザーの31%が「購入から1年でバッテリー性能の低下を感じた」と回答しています。Androidユーザーでこれを感じたのは27%でした。

バッテリーの寿命が理由でスマートフォンブランドを乗り換えた人は全体の18%。バッテリーに不満を持つユーザーが意外と多いことが分かります。
スマホの処分方法、iPhoneユーザーは「下取り」派が多数
端末の処分方法にも違いが見られました。iPhoneユーザーの60%が「下取り」を利用して旧機種を手放しているのに対し、Androidユーザーで同様の方法を取る人は39%にとどまっています。

Androidユーザーの間では、古いスマホを家で保管する(32%)、リサイクルに出す(22%)、さらにはそのまま廃棄する(8%)というケースも少なくありません。
サステナブル志向のユーザーは増加傾向

スマートフォンのバッテリーに使われる素材について、「何でできているのか知らない」と答えた人は全体の55%にのぼりました。ただし、「環境にやさしいバッテリーを使っているスマホなら追加料金を払ってでも購入したい」という回答も56%を占めており、サステナビリティへの意識は高まりつつあるようです。

「残量どのくらいで不安になる?」ユーザー心理にも差
バッテリー残量が減ってくると不安になるという感覚は、誰しも経験があるはず。今回の調査では、残量15〜29%の段階で最も多い41%のユーザーが不安を感じ始めると回答しました。
一方、15%以下でも平気という人は32%と、意外に多くのユーザーがギリギリまで使っていることも分かりました。
ブランドへの忠誠心はiPhoneが強め?

ブランド乗り換えに関して、「バッテリー寿命のために乗り換えたことがない」と答えた人は49%、「今後も絶対に乗り換えない」と答えた人は33%でした。このうちiPhoneユーザーの38%が「今後も乗り換えない」と答えており、Androidユーザー(27%)と比較してもAppleブランドへの忠誠心が高いことがうかがえます。
この調査結果からは、ユーザーが日常的に感じているバッテリーに対する不満や、スマートフォン選びの基準が垣間見えます。Androidのバッテリー性能が多くのユーザーに評価されている一方で、iPhoneにはブランドへの根強い信頼があるなど、OSによるユーザー体験の差が改めて浮き彫りとなりました。今後は性能だけでなく、サステナブルな視点からのバッテリー開発にも注目が集まりそうです。