サムスンの次期フラッグシップスマートフォン「Galaxy S26」シリーズで、Micron製メモリが大きな存在感を示すかもしれません。韓国メディアDealSiteの報道によると、サムスンは自社メモリ部門での歩留まり低下に苦戦しており、安定した供給と価格維持のためMicron製チップを採用する方向で調整を進めているようです。
歩留まり低下で浮上するMicron採用案
サムスンは従来、自社開発のメモリとストレージをGalaxyシリーズに搭載してきました。しかし、Galaxy S25シリーズではすでに生産の約60％をMicron製チップに依存しており、残りの40％を自社供給でまかなう体制となっています。今回報じられたGalaxy S26シリーズでは、こうした構成がさらに拡大する可能性があります。
歩留まりの低さは、サムスン製メモリのコスト上昇を招く要因とされ、結果的に製品価格にも影響する恐れがあります。そのため、歩留まりが安定し生産効率の高いMicronに切り替えることで、価格を抑えながら品質を維持する狙いがあるようです。
Galaxy S26に16GBメモリ搭載モデルも？
現在、サムスンはMicronからLPDDR5Xメモリのサンプル提供を受けている段階とされており、来年初めにも正式にGalaxy S26シリーズが発表されるとみられています。これまでの流れを踏まえると、既に次期モデル向けの部品調達を進めている可能性が高いでしょう。
また、一部モデルでは最大16GBのRAMを搭載する計画も報じられており、さらなるパフォーマンス向上にも期待がかかります。
Galaxy S25シリーズが現在も生産中であることを考えると、S26登場までは時間があるように感じられますが、既にサムスン内部では次期フラッグシップに向けた準備が着々と進められているようです。
今後の動きに注目
自社メモリ部門の課題を抱える中で、サムスンがどのようにGalaxy S26シリーズの供給体制を構築するのかは、今後のスマートフォン市場の価格動向にも影響を与えそうです。Micronの安定した生産体制がGalaxyシリーズの裏側で大きな役割を果たすのか、注目が集まります。
