
Appleが、次世代のiPhone向けに1億画素クラスのLOFIC(Lateral Overflow Integration Capacitor)カメラを開発しているとの情報が、中国の著名リーカー「Digital Chat Station」から伝えられています。このカメラは可変絞りにも対応し、iPhone 18 Pro/18 Pro Max、そして噂の折りたたみ式「iPhone Fold」にも採用される可能性があるようです。
● SonyやSamsungに依存しない独自センサー開発へ
現在、iPhoneのメインカメラは基本的にSony製センサーで構成されています。しかし、Appleはここ数年で自社開発のAシリーズチップや5Gモデム(C1/C1X)、ワイヤレスチップ「N1」を自前で設計し、製品に組み込む方向へ舵を切っています。
この流れはカメラの領域にも及ぶようで、Appleは「100MP級のLOFICセンサー」を社内で設計しているとされます。量産時期は2028年頃になるとの見方もあり、スマートフォン向け撮影技術の内製化がさらに進むことになりそうです。
● 他社はすでに加速、Appleは“後追いスタート”でも問題なし?
ただし、Android勢はすでにLOFICカメラの実装を急速に進めています。Oppoやvivoは独自のLOFICユニットを開発中。Sonyも1/1.3型センサーを2026年末に投入すると噂されています。
さらにSamsungは、1/1.1型・200MPという大型LOFICセンサーを2026~2027年に送り込む可能性があるとのこと。
一方、Appleはこうした新技術に関しては“慎重に遅れて参入する”のがいつものスタイル。可変絞りに対応したカメラは、まず来年のiPhone 18 Proシリーズに採用され、その後、独自開発のLOFICを最適化した形で搭載するという流れが自然です。
Appleは自社映画制作機材でも専用モジュールを用い、ProRes Losslessを記録できる専用SoCを駆使してきました。そのノウハウをスマートフォン向けにどこまで小型化できるかが今後の焦点になりそうです。
● インカメラはついに“完全没入型”へ。画面下配置が本格化?
背面だけでなく、フロントカメラの大改革も進んでいるとされています。Digital Chat Stationによると、2027年のiPhoneではフロントカメラ自体を画面下へ格納し、表示中は一切穴が見えない仕様になるとのこと。
Face IDも同様に2026年(iPhone 18 Pro世代)からディスプレイ下へ移行すると噂されており、2040年には「ノッチもパンチホールも存在しない完全フラットなディスプレイ」という長年の理想形に近づく可能性があります。
Androidでも画面下カメラはすでに採用例がありますが、映像が暗くなったり、鮮明さが落ちやすいという問題が残っています。Appleが導入を急いでこなかった理由も、品質基準をクリアできていなかったからでしょう。
一部では、LG Innotekが“非表示時に完全に見えない”画面下カメラモジュールを開発済みという情報もあり、複数のレンズを自由形状で配置できる「フリーフォームレンズ」によって光量低下を補う仕組みが採用されているとも言われています。
● 折りたたみiPhoneは24MPの画面下カメラか
JP Morganのレポートでは、初代「iPhone Fold」に24MPの画面下インカメラを採用するとの予測が紹介されています。
現在、他社の画面下カメラは4~8MPが主流であるため、もし実現すれば画質面で大きく抜きん出た存在になる可能性があります。
● 2028年、カメラの“Apple製”化が本格スタート?
・iPhone 18シリーズ:可変絞り採用
・2026~27年:Face IDやインカメラの画面下化
・2028年:独自100MP LOFICセンサー本格採用
こうした時系列で見ていくと、Appleが「撮影ハードの完全内製化」に向けて着実に計画を進めていることが分かります。
iPhoneのカメラはすでに高い評価を受けていますが、独自センサーの投入でどこまで差をつけてくるのか、今後の展開に注目です。
