2024年の大半のフラッグシップモデルに搭載されているクアルコムの「Snapdragon 8 Gen 3」チップセット。
このチップセットのスペック、具体的にはクロックスピードがこっそりと「アップグレード」されたことが明らかになりました。
以下はクアルコムの公式サイト内にある、Snapdragon 8 Gen 3のスペックシートからのもの。
ご覧のように、プライムコアの最大動作主は数派3.4GHzとなっています。
一方、以下は同チップセット発表時のプロモーション素材の一つですが、ここに記載されているプライマリコアの最大クロックスピードは3.3GHzとあります。
また、新しいスペックシートもよく見ると下部に:
「Snapdragon 8 Gen 3には3.3GHz CPUのバージョンもあります」と記載されており、同チップセットのプライムコアのクロックスピードが若干ではありますが、3.3GHz→3.4GHzに引き上げられたことは確実です。
なお、以下はXperia 1 VI (国内SIMフリーモデル)のGeekbenchにおけるベンチマークスコアですが、プライムコアのクロックスピードは以前の公式スペック通り「3.3GHz」となっています。
一方、以下はクロック版Snapdragon 8 Gen 3「For Galaxy」を搭載したGalaxy S24 Ultraのベンチマークスコア:
こちらはプライムコアだけでなく、パフォーマンスコア、そして効率コアもすべて無印のSD8Gen3よりもクロックスピードが高くなっています。
ひょっとすると、このアップグレード版SD8Gen3は「Snapdragon 8+ Gen 3」とするには性能向上が小幅過ぎたため、同じチップセット名で地味にクロックスピードを上げた、という事なのかもしれませんね。
となると、今年後半にリリースされるSnapdragon 8 Gen 3搭載モデルのいくつかはこの3.4GHz動作周波数のバージョンを搭載という事になりそうです。
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