
Googleの新型ミッドレンジスマートフォン「Pixel 9a」が注目を集める中、通信性能に関する懸念が浮上しています。最新のTensor G4チップを搭載するものの、Pixel 9シリーズの「Exynos Modem 5400」ではなく、旧世代のモデムを採用していることが判明。この変更がユーザーにどう受け止められているのか、調査結果が明らかになりました。
Pixel 9aのモデム変更に対するユーザーの意見
Android Authorityが行ったアンケート調査によると、Pixel 9aのモデム仕様に不安を感じているユーザーが多数派であることが分かりました。
- 約40%の回答者が「気になるが、レビューや実機テストを見て判断する」と回答。
- 36.6%は「この仕様変更は致命的」と考えている。
つまり、全体の75%以上が旧型モデムの採用に懸念を抱いていることになります。一方で、約25%のユーザーは「気にしない」と答えており、以前のPixelシリーズで問題を感じなかった層も一定数存在するようです。
過去のPixelシリーズで報告された通信トラブル
Pixel 9aに搭載される「Exynos Modem 5300」は、Pixel 6、7、8シリーズ(Aシリーズを含む)にも採用されてきたもの。しかし、過去のPixelモデルでは通信品質にバラつきがあるとの報告が多数ありました。
- 一部のPixel 6ユーザーは、電波の弱い場所で接続が途切れやすいと指摘。
- Wi-Fiとモバイル通信の切り替えに時間がかかる問題。
- 5G使用時の発熱やバッテリー消費の激しさ。
Pixel 7や8シリーズではソフトウェア改善によって通信性能が向上したものの、過去の経験からPixel 9aの接続性を不安視する声が多いのも頷けます。
ユーザー体験:通信性能に差が出る?
実際のユーザーからは、通信品質に関して賛否が分かれる意見が寄せられています。
- 「Pixel 8 Proは都市部では問題ないが、高速道路ではしばしば接続を失う。再接続には再起動や機内モードのオンオフが必要になることもある。」(Akash Yadav氏)
- 「Pixel 8 Proの通信性能はソフトウェアアップデートで改善されたので、Pixel 9aのモデムも問題にならないのでは?」(Dominykas Samsonas氏)
一方で、以前のPixel Aシリーズで通信トラブルを感じなかったユーザーもいます。
- 「Pixel 6aを2年以上使っているが、通信トラブルは感じたことがない。バッテリーの持ちも良く、妻のPixel 7aも良好な通信状態だ。」(Ryan Campbell氏)
Pixel 9aの通信性能、実際の評価がカギに
Pixel 9aのモデム仕様に関しては、過去のPixelシリーズで問題を経験したユーザーほど慎重な姿勢を取っているようです。一方で、特に不便を感じなかったユーザーは、今回の変更をそれほど気にしていません。
実際の使用感は、Googleの最適化次第で変わる可能性もあります。Pixel 9aが発売された際、レビューやユーザー評価がどのように出るのか、注目が集まりそうです。