Snapdragon 8 Elite Gen 3に関する初リーク、2027年のハイエンドスマホに影響も

Snapdragon 8 Elite Gen 2の発表を前に、早くも次世代チップ「Snapdragon 8 Elite Gen 3」に関する初のリーク情報が浮上しました。2027年以降のフラッグシップスマートフォンに搭載される可能性が高いこの新型チップですが、どうやら楽観視はできない内容のようです。


Snapdragon 8 Elite Gen 3は2モデル構成に?

今回の情報源は中国の著名リーカーDigital Chat Station氏で、彼によると、Qualcommが開発中のチップ「SM8950(Snapdragon 8 Elite Gen 3)」は、性能差のある2種類のバージョンが用意される見込みとのことです。下位モデルは「SM8945」と呼ばれており、AppleがiPhoneで採用している「A18 / A18 Pro」の関係に近い構成になると見られています。

たとえば、2024年のiPhone 16シリーズでは、無印とPlusモデルに「A18」、ProとPro Maxにはより高性能な「A18 Pro」が搭載されています。CPU構成は共通ながら、Proモデルはキャッシュ容量やGPU性能が強化されており、今回のSnapdragon 8 Elite Gen 3も同様の差別化が行われる可能性があります。


TSMCの2nmプロセス採用へ、ただしコストに懸念

さらに、Snapdragon 8 Elite Gen 3はTSMCの最先端「2nmプロセス」で製造される見込みですが、その製造コストが「急騰している」とも報じられています。これにより、2026年末以降に登場するフラッグシップ端末の価格が軒並み上昇する可能性があると指摘されています。

このコスト上昇を受けて、標準的なフラッグシップ機には下位チップである「SM8945」が搭載される一方で、真のハイエンドモデル──たとえば「Pro」「Ultra」などの上位機──にのみフルスペックのSnapdragon 8 Elite Gen 3が採用されるという構図になるかもしれません。


Galaxy S27やXiaomi 17にも影響か

仮にこの構成が事実であれば、2027年に登場する「Galaxy S27」や「Xiaomi 17」などの無印モデルは、パフォーマンス面でProやUltraモデルに明確な差をつけられる可能性があります。スマートフォン選びの際、型番だけで性能を判断できなくなる時代がやってくるかもしれません。


現時点ではあくまでリーク情報に過ぎず、Snapdragon 8 Elite Gen 2すら正式発表前の段階です。しかし、SoCの製造コストや製品戦略の変化が、次世代スマートフォンの価格やスペック構成に直接影響を与えるのは間違いなさそうです。Qualcommが今後どのようなアプローチを取るのか、2026年後半の正式発表に向けて、注視していく必要がありそうです。

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