Samsungが7月に発表を予定している次期折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Fold 7」に、Qi2規格に準拠したワイヤレス充電機能が搭載される見込みです。ただし、その仕様にはやや注意が必要かもしれません。
Qi2.1.0準拠モデルとして登録、正体はZ Fold 7か
ワイヤレス充電規格を管理する「Wireless Power Consortium(WPC)」の最新リストに、Samsung製の新型スマートフォンが「Qi 2.1.0」に対応した製品として登録されました。製品名は明記されていませんが、モデル番号「SM-D637U」が付与されており、この番号は過去の事例と照らし合わせると、次期「Galaxy Z Fold 7」である可能性が非常に高いと見られています。

実際、Z Fold 5は「SM-D617D」、廉価モデルと噂されたZ Fold SEは「SM-D269N」という、従来のSamsung製品とは異なる命名規則が使われていました。今回も同様の型番となっており、正式発表前に機種名を伏せるための措置と考えられます。
期待のQi2対応、でも“本格対応”ではない可能性
注目されているQi2対応ですが、どうやらZ Fold 7は「Qi2 Ready」仕様になる見込みです。この「Qi2 Ready」は、Qi 2.1.0から導入された新たな認証区分で、端末自体に磁石を内蔵していなくても、ケースなどを通じて磁気アライメント機能(MagSafeのような充電器の位置合わせ)に対応できるものです。
つまり、Z Fold 7では本体に磁気リングが内蔵されているわけではなく、対応アクセサリーを介することでQi2の恩恵を受けられる、という仕様になる可能性が高いということです。この推測は、Galaxy S25シリーズにもQi2 Ready仕様が採用されていることや、Z Fold 7の薄型化が進んでいるとされる情報から裏付けられています。
折りたたみスマホとしては初のQi2対応
“完全なQi2”とは言えないかもしれませんが、それでもGalaxy Z Fold 7がQi2準拠の折りたたみスマートフォンとして登場するのは大きな前進です。現在、折りたたみスマホのワイヤレス充電はメーカーによって対応状況がまちまちで、出力が弱かったり、非対応だったりと、ユーザーにとって悩ましい部分でもありました。
その中でSamsungがいち早くQi2に歩み寄る姿勢を見せたことは、今後の折りたたみ端末のスタンダードを形作る一歩と言えるでしょう。
発表は7月、Fold 7とFlip 7が登場予定
Galaxy Z Fold 7およびZ Flip 7は、Samsungが7月に開催予定のUnpackedイベントで正式に発表される見通しです。詳細なスペックや最終的なQi2対応の実態についてはその場で明かされるはずですが、折りたたみ端末として利便性や拡張性が一段と向上することは間違いなさそうです。
今後、Qi2対応アクセサリーとの組み合わせによって、Z Fold 7の充電体験がどこまで快適になるのかにも注目です。