GoogleのAIアシスタント「Gemini」に、日常のタスクを自然な言葉で予約・実行できる新機能「Scheduled Actions（スケジュールド・アクション）」が加わりました。Googleカレンダーやリマインダー、スマートホーム機器と連携することで、より実用的で頼れるAIアシスタントへと進化しています。
アラームも照明も“言うだけで予約”できる時代に
今回追加されたScheduled Actionsは、単なる「リマインダー」機能にとどまりません。たとえば、料理中に「15分後にオーブンを止めるのを思い出させて」と言えば、Geminiがその通りに通知してくれます。スマート照明を導入していれば、「日没になったらリビングのライトをつけて」と指示するだけで自動実行も可能です。
この仕組みのカギとなるのは、Googleが提供する各種サービスとの密な連携です。Googleカレンダーでのスケジュール管理、Googleリマインダーでの簡易メモ、Google Homeでのスマートデバイス操作など、普段使っているエコシステムの中で自然に機能が動き出します。
単なる会話AIから「気が利く相棒」へ
Scheduled Actionsの導入により、Geminiは従来のように“問いに答えるだけのAI”から、ユーザーの生活を先回りして支える本当の意味でのアシスタントへと一歩踏み出しました。ユーザーがその場で話すだけで、AIが「あとで実行するべきこと」を記憶し、指定のタイミングで行動してくれるのです。
Googleは今後、さらに多くのアップデートをGeminiに導入予定で、検索クエリの自動補完なども視野に入れて開発が進められているといいます。
GeminiのScheduled Actionsは、情報を“調べてくれる”だけのAIから、“実際に動いてくれる”AIへの進化を象徴しています。スケジュールの管理、ちょっとしたタスクの予約、そしてスマートホームの操作まで、日常の煩わしさを肩代わりしてくれる新しいAIのカタチが、少しずつ現実になりつつあります。Googleの次なる一手に注目が集まります。
