
Googleは、写真の中に含まれるテキストをより正確に検索できる新機能を発表しました。キーワードを引用符(“”)で囲むだけで、画像内の文字をピンポイントで検索できるようになります。
引用符で「ぴったり一致」のテキスト検索が可能に
Android、iOS、Webのすべてのプラットフォームで、Googleフォトの通常検索においてキーワードを引用符で囲むと、ファイル名やカメラ機種名、キャプション、さらには画像内の文字に一致する結果のみを表示できるようになりました。
たとえば、「“レシート”」のように入力すれば、視覚的に似ている画像ではなく、画像内に「レシート」という文字が実際に含まれているものだけが表示されます。検索時には「テキスト一致」というプロンプトも表示され、視覚的な一致結果とは区別されます。
この機能は、2023年9月に導入された「詳細なクエリ」や「ベストマッチ」「最新順」といったフィルター強化の延長線上にあると見られ、検索体験の精度向上が図られています。
音声検索にも対応、より“会話的”な操作感に
さらに、Googleフォトの「Ask Photos」機能では、テキスト入力欄に音声入力が新たに追加されました。Material Youデザイン(Material 3)に基づいた回転アニメーションが表示されるUIとなっており、従来の検索よりも直感的かつ自然なやりとりが可能になります。
AIの進化が生んだGoogleフォトの“検索力”
Googleフォトは先日10周年を迎えましたが、CEOのスンダー・ピチャイ氏も「GoogleフォトはAI研究が現実となった初期の成功例」と語っています。ディープラーニングを活用した検索機能は、写真アプリとしての枠を超えて、今ではAI時代の情報整理ツールとして進化を遂げています。
写真の整理や振り返りがますます便利になるGoogleフォト。今後のアップデートにも注目が集まります。