
Googleは、検索機能を強化する新たな試みとして「AIモード」を発表しました。この機能は、より高度な質問や複数の要素を含むクエリに対応し、ユーザーが検索を続けながら追加の質問を投げかけることも可能になります。
AIモードとは?
AIモードは、Google検索の既存機能「AIオーバービュー」を拡張したもので、Gemini 2.0のカスタムバージョンを活用しています。特に、比較や推論が必要な検索に強く、例えば「スマートリング、スマートウォッチ、睡眠トラッキングマットの違い」や「今週、屋外での写真撮影に最適な時間帯」といった質問に対して、より詳細で的確な回答を提示します。

この機能は「クエリ・ファンアウト」という技術を用い、関連するサブトピックやデータソースを横断的に検索することで、分かりやすい形で情報を整理して提供します。また、検索結果に対して「深い眠りの間に心拍数はどう変化する?」といった追加の質問が可能で、対話形式で情報を得ることができます。
ユーザーのフィードバックを基に改善
Googleは、現在の試験運用段階でユーザーからのフィードバックを収集し、AIモードの精度や利便性を向上させる計画です。ただし、試験段階のため、一部の回答が意図せず特定の意見を反映したり、擬人化されたように見える可能性があるとGoogleは注意を促しています。
今後、視覚的に分かりやすい画像や動画の追加、フォーマットの改善、より直感的な検索方法の導入など、さらなるアップデートが予定されています。
限定公開からスタート
AIモードは、現在Google One AI Premiumの一部の加入者向けに、Google Labsの限定機能として提供が始まっています。一般公開の予定については、現時点では明らかにされていません。
また、GoogleはAIオーバービューの拡張も発表しており、特に「コーディング」「高度な数学」「マルチモーダル検索」といった分野での対応を強化しました。さらに、AIオーバービューは今後、Googleアカウントにログインしていなくても利用できるようになります。
検索体験の次なる進化として注目されるAIモード。正式なリリースが待ち遠しいですね。