サムスンの2024年新型フラッグシップのGalaxy S24とGalaxy S24 Ultra。
国内モデルはチップセットが前モデルに搭載のSnapdragon 8 Gen 2 For Galaxy→Snapdragon 8 Gen 3 For Galaxyへと順当進化をし、当然性能も向上しています。
一方で、具体的にどの程度性能がアップしているのか、という点に関しては意外と統計的に優位な形でのデータが少なく、あまり分かっていない状態。
というわけで今回はGeekbench 6のベンチマークスコア結果を参考に、このGalaxy S24/S24 UltraがS23/S23 Ultraからどの程度性能が進化したのかを比較してみたいと思います。
Galaxy S23とGalaxy S24のベンチマークスコア比較
以下はもっとも最近のGalaxy S23/S24のベンチマーク測定結果50回分の平均値を比較したもの:
Galaxy S23 | Galaxy | |
シングルコア平均 | 1950 | 2080 |
マルチコア平均 | 5205 | 6387 |
どうでしょうか?
シングルコアのスコア差は思った以上に小さく、マルチコアのスコア差も2割程度とそれほど大きいわけではありません。
次に上位モデルのGalaxy S23 UltraとGalaxy S24 Ultraのベンチマークスコア比較を見てみます。
Galaxy S23 UltraとGalaxy S24 Ultraのベンチマークスコア比較
Galaxy S23 Ultra | Galaxy S24 Ultra | |
シングルコア平均 | 1880 | 2098 |
マルチコア平均 | 5035 | 6573 |
こちらはS23 UltraのスコアがS23よりも低めに出ていること、そしてS24 UltraのスコアがS24よりも高めに出ていることから、両モデルの性能差は広がっており、特にマルチコアの性能では3割程度の差がでているのがわかります。
GPU性能ではCPUよりも大きな性能向上
一方、以下はGPU性能を測定する「Geekbench Compute」におけるGalaxy S23 UltraとS24 Ultraの比較:
ご覧のように、OpenCLのスコアをみると、Galaxy S24 UltraのスコアはS23 Ultraと比べて約1.5倍に。
これはCPU性能の進化幅と比べるとかなり大きいと言えます。
つまり、Galaxy S23シリーズ→S24シリーズでのパフォーマンス面での進化点はCPUよりもGPU、つまりグラフィック処理性能の向上が著しいと言えそうです。
データ参照元:Geekbench
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