
オンライン授業やクラウド教材が広がる中、教育現場に求められるPCは、単にネット検索ができれば良いという時代ではなくなりました。動画授業、グループでの同時作業、軽い3D制作まで対応できる処理性能と、電源を気にせず使えるバッテリーが不可欠になっています。
MediaTekは、こうしたニーズに合わせた新プロセッサ「Kompanio 540」を発表しました。薄型・軽量のChromebookでも高いパフォーマンスを実現し、学習用PCの機能を一気に底上げするモデルです。
8コアCPU×デュアルGPUで授業も遊びも快適に
Kompanio 540は、Arm Cortex-A78を含む8コアCPUとデュアルコアGPUを採用。メモリは高速なLPDDR5、ストレージはUFS 3.1に対応しており、ブラウザを複数開いたまま資料作成をしても、動作が重くなりにくい設計です。
さらに、ブラウジングや動画視聴だけでなく、STEM教材やTinkercad、Minecraft: Education Editionのような負荷の高いアプリもスムーズに動作するとしています。
動画再生も強化、外部ディスプレイでも滑らか
専用の動画デコードエンジンにより、高解像度の配信授業や教育系コンテンツもスムーズに再生可能。プロジェクターや外部ディスプレイにつないだ際にも、画質を損なわずに再生できる点が強みです。
“静かで冷える”設計、ファンレスでも快適
Kompanio 540の魅力のひとつが、電力効率の高さです。競合と比べてバッテリー駆動が35%伸び、1日授業をこなしてもまだ余裕が残るとアピールされています。
また、発熱を抑えられるためファンレス設計が可能で、授業中もほぼ無音。端末は軽く、長時間使っても熱くなりにくく、子どもでも扱いやすい点が特徴です。
2026年1月より搭載Chromebook登場
Kompanio 540を採用したChromebookは、2026年1月から登場予定。教育機関向けだけでなく、在宅学習や軽いクリエイティブ作業にも十分対応できる性能で、低価格帯ノートPCの新しい定番になる可能性があります。
学習向けChromebookは「安いけれど動きが鈍い」という印象を持つユーザーも多いですが、Kompanio 540の登場によって、その常識が大きく変わりそうです。使いやすく、静かで、電池が長持ち。学生から家庭まで、幅広いニーズを満たす新世代のChromebookが増えていきそうです。
