Googleの新型スマートフォン「Pixel 9 Pro」で、再びカメラバーに関する問題が報告されました。品質管理の見直しが必要かもしれません。今回のケースは、RedditユーザーのMohiFlaz氏による投稿から明らかになったものです。同氏のPixel 9 Proでは、なんと背面のカメラバーが外れてしまったとのこと。


過去にもあった同様の問題
残念ながら、今回の事例が初めてではありません。このカメラバー問題についての初報告は、昨年10月に遡ります。当時、あるユーザーがカメラのガラスに曇りが発生しているのに気づき、ケースを外して確認したところ、カメラバーと本体の間に隙間ができているのを発見。その後、軽く引っ張っただけで部品が外れてしまったとのことでした。
当初は単なる製造上の不具合かと思われ、多くの人が“一過性の問題”として捉えていました。品質検査の過程で見逃される欠陥がゼロになることは難しく、特定の条件下で初めて表面化する問題もあります。しかし、今回の新たな報告により、この問題がデザインそのものに起因する可能性が浮上しています。
デザインの問題?
修理情報サイトiFixitが行ったPixel 9 Proの分解レポートによれば、背面のカメラエンクロージャーは接着剤で固定されているとのこと。このため、特定の条件下では接着剤が劣化し、カメラバーが剥がれてしまう可能性があると指摘されています。このような設計上の脆弱性が、今回のような問題の原因となっているのかもしれません。
交換対応が受けられないケースも
以前のケースでは、問題が発覚したユーザーがGoogleから代替機を受け取ることができたとされています。しかし、今回のMohiFlaz氏の場合、事情は異なっていました。同氏によると、Googleに連絡した際、「購入後90日以上経過しているため交換はできない」との回答を受けたそうです。
一方で、過去のケースでは、購入からわずか2週間で発生した問題だったため、交換対応がスムーズに行われたといいます。この違いが顧客対応を行った担当者の裁量によるものなのか、あるいはGoogleのポリシーに基づくものなのかは不明です。ただし、もし本件が明らかな製造上の欠陥であり、ユーザーに過失がない場合、Google側が交換要求を受け入れるべきではないでしょうか。
Googleの対応に期待
過去のPixelシリーズでも、Googleが問題を認識し、適切な対応を取った事例があります。例えば、「Pixel 8」のディスプレイに関する問題では、保証期間の延長が実施されました。今回の件についても、Googleが責任を認め、ユーザーの信頼回復に向けて動き出すことを期待したいところです。