AQUOS sense9に「充電遅延」の声多数 原因は一時的な不具合?再起動で改善するケースも

シャープのSIMフリースマートフォン「AQUOS sense9」に関して、一部ユーザーの間で“極端に充電が遅くなる”という報告が相次いでいます。

通常、同機種は最大20Wの急速充電に対応しており、メーカーの仕様では約100分でフル充電が完了するとされています。しかしながら、実際には3時間近くかかったという声や、充電中の出力が3W前後まで落ち込むといった具体的な症状が価格.comの掲示板で多数報告されています。

20W急速充電のはずが、実際は3Wしか出ていない?

あるユーザーは、バッテリー残量8%から充電を開始したところ、「完了まで約3時間」と表示され、実際に3時間近くかかったと投稿。使用したのはシャープ純正のPD対応充電器(SH-AC05)で、同じ環境で他機種(sense8)を充電した際は2時間以内で完了していたことから、充電器やケーブルの不具合は考えにくいとのことです。

他のユーザーもこれに同調し、普段は90%まで50分ほどで充電できていたが、ある時から急に進みが遅くなったという事例や、PD対応のアダプターを使用しているにもかかわらず出力が3W程度に制限されてしまう現象が報告されています。

再起動で復旧するケースが多い

多くのユーザーが指摘しているのが、端末を再起動すると正常な20W充電に戻るという点です。実際に、ワットメーター付きのUSBケーブルを使って計測したところ、再起動後には20~22Wの出力が確認されたという報告もありました。

そのため、「ハードウェアの故障ではなく、ソフトウェア(ファームウェア)の一時的な不具合ではないか」との見方が強まっています。

一方で、eSIMを利用し始めた直後から症状が発生したという共通点を指摘するユーザーもおり、通信設定との関連を疑う声も出ています。

表示時間はあまりあてにならない?

また別のユーザーによれば、「完了まで◯時間◯分」といった表示は実際の充電速度と一致しない場合が多く、学習やキャリブレーションの影響を受けている可能性があるとのこと。実測では10分ごとに10%ずつ増えているなど、実際の速度自体は決して遅くないケースもあるようです。

気になる場合は“再起動+ワット計測”が有効

現時点でシャープから公式なアナウンスはありませんが、充電が明らかに遅いと感じた場合は一度スマートフォンを再起動してから再度充電を試すことが有効です。可能であれば、ワットメーター付きのケーブルなどで出力を可視化することで、問題の切り分けがしやすくなります。

いずれにしても、ファームウェア側の制御に起因する可能性が高く、今後のアップデートで改善されることが期待されます。端末自体の評価は高いだけに、こうした細かい不具合への丁寧な対応が望まれます。

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