Exynos 2600、8コア構成で性能大幅向上──マルチコア性能はA18 Pro超えとの噂も

Samsungの次世代フラッグシップSoC「Exynos 2600」が、従来の10コア構成を捨て、新たに8コア構成へ移行するとの情報が浮上しました。しかも、Appleの最新チップA18 Proをマルチコア性能で上回るとのベンチマーク結果が非公式ながら伝えられています。AndroidHeadlinesによると、このExynos 2600は現在プロトタイプ段階にあり、今後の展開にも大きな注目が集まっています。


初期ベンチマークスコアはA18 Pro超え?

情報提供者の@OreXda氏によれば、Exynos 2600はGeekbench 6のベンチマークテストでシングルコア2,950点、マルチコア10,200点という高スコアを記録。このスコアは、同じく今年登場予定のSnapdragon 8 Eliteに匹敵し、マルチコアではA18 Proを上回るとされています。

なお、同氏は当初「シングル2,400/マルチ9,400」と誤った数値を投稿しており、その後訂正と謝罪を行ったうえで、実際にはそれをさらに上回る結果だったと明かしています。


10コアから8コアへ──構成見直しで効率性を追求

Exynos 2600では、従来の10コア構成を見直し、2つのCortex-Xコアと6つのCortex-Aコアから成る8コア構成に変更される模様です。これにより、処理性能と電力効率のバランスを最適化し、発熱やバッテリー消費の抑制が期待されます。

Exynos 2400との比較では、シングルコアで15%、マルチコアで20%の性能向上が見込まれており、世代を超えた進化が実感できる仕上がりになりそうです。


2nm GAAプロセスで製造、Dimensity 9500に迫る性能も?

Exynos 2600は、Samsungの初となる2nm GAA(Gate-All-Around)プロセスで製造されており、歩留まりの改善にも2つの部門が注力していると報じられています。

ただし、ライバルであるMediaTekのDimensity 9500は、今年後半の登場予定ながらGeekbench 6のマルチコアで11,000点超えを記録するとの噂もあり、Exynos 2600はこれにわずかに及ばない可能性も示唆されています。


現時点でExynos 2600は性能面で大きな注目を集めていますが、電力効率や発熱特性などの詳細は未確認のままです。そのため、今回のスコアは高負荷・高消費電力環境下での数値である可能性もあります。

とはいえ、Samsungが着実にSoC設計で進化を遂げていることは間違いなく、今後のさらなる情報の公開が待たれます。フラッグシップ市場でのSamsungの巻き返しに期待が高まります。

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