
オランダ発のスマートフォンブランド「Fairphone」が、次期モデル「Fairphone 6」を6月末にも正式発表する見込みです。同ブランドの特徴でもある“修理しやすさ”と“倫理的な製造工程”を継承しつつ、デザインや機能性にも新たな工夫が加えられているようです。今回は、マーケティング資料や流通関係者の情報から、現時点で明らかになっているFairphone 6の詳細をご紹介します。
モジュール構造をさらに進化、背面カバーもカスタマイズ可能に
Fairphone 6では、これまで以上にモジュール構造の柔軟性が向上しているようです。背面は上下2分割の構造が採用されており、それぞれ異なるカラーを組み合わせることも可能とのこと。展開予定のカラーは「ホライゾンブラック」「クラウドホワイト」「フォレストグリーン」の3色ですが、今後のバリエーション追加も視野に入っているようです。

また、背面にはおそらく着脱用のスライド式ロック機構が搭載されており、ユーザーが工具を使わずにカバーを開閉できる設計が想定されています。
パーツ交換がより簡単に──対応アクセサリーも充実
Fairphoneシリーズの魅力のひとつであるユーザー自身によるパーツ交換は、今作でも健在です。情報によると、以下のモジュール部品が交換可能となる見込みです:
- メインカメラ + 超広角カメラユニット
- フロントカメラ
- ディスプレイ
- USB-Cポート
- スピーカー
- 受話口
- 内部の上部カバー
- バッテリー
さらに、対応アクセサリーとして「カードホルダー」「ストラップ」「スマホリング」などのオプションパーツが登場予定で、これらを装着するための専用の固定機構が端末背面に追加されている可能性があります。
スペック情報は限定的、デザインにも変化か
現時点で判明しているFairphone 6のスペックは8GB RAMと256GBのストレージ搭載モデルであるという点のみです。SoC(プロセッサ)やカメラの画素数など、コア仕様に関する情報はまだ確認されていません。
また、公開されたプロモーション画像からは、従来モデルにあった金属フレームが今回は採用されていない可能性も見て取れます。アンテナバンド用のスリットが見られないことから、筐体素材が見直されたと推測されますが、これについては公式発表を待つ必要があります。
価格は549.99ユーロ、6月25日発表の可能性
関係者の情報によると、Fairphone 6は2025年6月25日に正式発表される見込みで、価格は549.99ユーロ(約9万円前後)になると予想されています。
端末の環境配慮や持続可能性への関心が高まる中、単なるスペック競争ではない「価値ある選択肢」としてのFairphoneの存在感はますます強まっています。新型モデルがどれだけ市場にインパクトを与えるのか、注目が集まります。